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民主教育

第52回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどいに280人

【集会宣言 ダウンロード

 

講演する原田敬一教授

講演する原田敬一教授

 第52回「建国記念の日」不承認2・11大阪府民のつどいが、2月11日に大阪府教育会館で開催された。大阪教職員組合や大阪歴史科学協議会、大阪歴史学会、関西MICなどで構成する「建国記念の日」反対大阪連絡会議が主催で、280人が参加した。

 

 大阪歴史学会の山本幸男代表による主催者挨拶に続き、文化行事は宮崎剛さんがピアノを演奏した。参加者からは「文化、思想、教育、研究をめぐる対抗運動らしく、文化的な香りのする企画はとても良いと思います」などの感想が寄せられた。

 

 「戦争を始めさせないために-『明治150年』と日本の戦争-」をテーマに、佛教大学歴史学部の原田敬一教授が記念講演。「日本は戦争を終わらせることを本当に考えてきたのだろうか」と問題提起し、明治以降の日清戦争、義和団戦争、日露戦争で日本は19世紀的な領土割譲と賠償金を得て戦争を「終わらせて」きたことを紹介。しかし、第一次世界大戦後の国際社会は、19世紀的な賠償金と領土獲得で終わりではなく国際連盟とILOの創設など、戦争を起こさせないための工夫があったが日本は受けとめられなかったもんだいについて話した。

 

 

ピアノを演奏する宮崎剛さん

ピアノを演奏する宮崎剛さん

 意見発表は、「新学習指導要領の問題点」と題して大阪教職員組合から報告を行った。新学習指導要領が、英語教育の早期化など選別と切りすての教育と、改悪教育基本法を全面反映した道徳の「教科化」を含んでおり、「すべての子どもたちに学力をつける観点が決定的に不足している」と抜本的見直しを求める運動を呼びかけた。

 

 最後に、政府による「明治150年」関連施策の推進や、天皇の退位・即位、新元号制定について、「私たちの歴史認識が厳しく問われる事態」であるとし、「日本国憲法を守り、発展させる立場から、平和と民主主義に基礎づけられた豊かな思想・文化と、過去と現在を真摯に見つめる歴史認識の創造を、それぞれの地域・職場・学園で呼びかけ、実践していく」とする集会宣言を採択した。

 

 大阪民衆史研究会の尾川昌法会長の閉会挨拶でつどいを締めくくった。

 

主催者挨拶する山本幸男さん

主催者挨拶する山本幸男さん

 

講演する原田敬一さん

講演する原田敬一さん

 

閉会挨拶をする尾川昌法さん

閉会挨拶をする尾川昌法さん

 

チャレンジテスト結果を内申点に反映するな

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 大阪府教育委員会は、1月11日に中学1・2年生に対して「チャレンジテスト」を実施しました。中学1・2年生の場合は、そのテスト結果を府教委作成の「評定の範囲」に照らし、範囲内でない場合は成績の変更を余儀なくされます。昨年度に行われた同学年のテストは、延べ2万人で生徒が成績を変更されました。

 

 たった1回のテスト結果で、成績の変更を余儀なくされることは到底納得のできるものでありません。秋から取り組んだ団体署名は、多くの単組・支部、分会、諸団体から寄せられ、昨年度を大きく上回りました。

 

 毎日放送が11日、大阪教職員組合を取材し、「11日に実施されたチャレンジテスト。1、2年生の約13万8000人が受けました。科目ごとに5段階で評価され、高校入試の内申点に反映されます。学校側の評価とテストの結果に大きな差があった場合、内申点が修正されます。これまでの2回のテストでは、受験者数全体のそれぞれ約3パーセント、2万人ほどの内申点がテスト結果によって修正されました。中には評価が4段階上がった生徒や、3段階下がった生徒もいました」と報じました。

 

20180111voice01 また、番組では組合が行ったアンケートを報道し、「先生方が1年間通してつけた評価を1回で変更するのはおかしな制度」「冬休みの宿題に過去問題を渡すとか、点数の取れない子どもを呼んでテスト対策をする学校が増えている」と組合の主張を紹介しました。

 

 

画像は毎日放送「高校入試の内申点に反映の『チャレンジテスト』 学校現場では変化も |MBS 関西のニュース 」より

http://www.mbs.jp/news/kansai/20180111/00000066.shtml

第52回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどいのご案内

52thチラシ完成版データ第52回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどい

 

日時:2018年2月11日(日)午後1時30分開会(1時開場)

会場:大阪府教育会館たかつガーデン8階

   近鉄「大阪上本町」駅から徒歩3分/地下鉄「谷町九丁目」駅

参加費:500円(高校生以下無料)

主催:「建国記念の日」反対大阪連絡会議

 

 戦前、「紀元節」は、初代神武天皇即位の日とする天皇制国家の重要な祝祭日でした。戦後、「紀元節」の復活をねらう政府は、1966年に「 紀元節の日」であった2月11日を「建国記念の日」と制定しました。「建国記念の日」は国民主権を基本とする憲法の民主主義的原則に反し、歴史の真実を歪めるものです。

 

記念講演

戦争を始めさせないために-「明治150年」と日本の戦争-

 原田 敬一さん

( 佛教大学歴史学部教授・日本近現代史 )

著書に『「戦争」の終わらせ方』『国民軍の神話-兵士になるということ』など

 

政府は2018年を「明治150年」として 「明治の精神」「日本の強み」を「再認識」させようと施策推進を狙っています。明治から今日まで日本が関わった戦争とその終わらせ方を検証されてきた原田敬一さんに、政府が提示する歴史像の問題を視野に入れつつ次の戦争を始めさせないために、お話しいただきます。

 

文化行事

宮崎 剛さん(ピアノ)

 

曲目

・ピアノソナタ 第14番 作品27ー2「月光」(ベートーヴェン)

・ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン) ほか

連載 「新学習指導要領」を斬る!Vol.2

20171210Vol.2 道徳で大切なのは

 小学校は来年4月から、道徳が「教科」になります。多くの学校で、評価や通知表の欄をどうするかなどの議論が行われています。道徳が教科になることは大きな問題です。そして来年は中学校道徳教科書採択の年です。

 その中で大切にしたいことは何でしょうか。

 

「教科化」の危険性

 子ども一人ひとりが生きていく上で、「何を大切にするのか」これは子ども自身が判断し、決定すべきことです。しかし、道徳が教科化されると「何を大切にすべきか」が教科書で押しつけられ、これに従わないと、評価が下げられるという状況が生み出されます。

 これでは個人が否定され、子どもと本音でつながる教育も破壊され、建て前と本音を使い分ける子どもが、どんどんつくり出される危険性があります。

 

中心点は、子どもの自主的な判断力を育むこと

 道徳教育でもっとも大切なのは、一人ひとりの子どもが生きていく上での、自主的判断力を豊かに育んでいくことにあります。教科書はあくまで国が検定した、一つの教材であり、これに縛られる必要はありません。このことは、教科書会社によって、教材がバラバラに異なっていることからも明らかです。教科書の教材より、目の前の子どもたちにあっている教材があれば、それを優先させていい事は、学校教育法に明記されています。
 指導要領や教科書が示している徳目は、多様なとらえ方があり、教科書通りに縛られる必要はありません。徳目をおしつけるのではなく、大切なのは目の前の子どもたちから出発し、子どもの生活の事実や関心と結んで、自主的判断力や、価値意識を豊かに育むことです。そのような生きた授業こそ求められています。

 

どうする評価?

 教科になると、評価をすることは避けられません。評価は「記述式」ですが、子どもたちの心や人格に評価をつけることは許されません。
 そこで重要なのは「記述式」の利点を生かし、徳目で評価するのではなく、自主的判断力など、成長した変化を書くことが重要です。文科省も「児童生徒がいかに成長したかを積極的に受け止めて認め評価する」としています。
 また、通知表の評価欄をどうするかも問題です。多忙化の中、記述の評価欄が増えることは、教員の大きな負担になります。通知表の作成権限は各学校にあり、評価欄の量は、それぞれの学校で決めることができます。新しく評価が始まるからと、大きな欄を設ける必要はありません。職場の実態から評価欄の量をどうするか議論し、すべての教職員が納得したものとなるよう、合意を図っていくことが重要です。

 

中学校は来年に教科書採択

 道徳は教科化自体が大きな問題ですが、来年は中学校道徳教科書が採択されます。小学校の道徳教科書と同様に、より良い教科書などありません。
 父母・府民と教科化の問題点について幅広い対話と共同を広げ、教科書展示が始まったら、多くの意見を寄せるために、早い時期から呼びかけていくことが重要です。(つづく)

 

≫≫Vol.1 外国語教育の早期化で、子どもたち、学校は…

第29回青年フェスタのご案内

inochitomukiau第29回青年フェスタ

 

日時:2/17(土) 13時 ~ 2/18(日)12時50分

会場:大江戸温泉物語グループ 箕面観光ホテル
日帰り参加費(2日間共通):2000円(学生無料)
宿泊(2食付):19000円

※教職員以外の参加も可能です。お気軽にお問い合わせください。

 TEL: 06-6768-2330

 

【2/17(土)】

◆記念講演
『命と向きあう教室』著者
  制野 俊弘さん(和光大学准教授、元宮城県東松島市立鳴瀬未来中学校教諭)

 1966年宮城県松島市出身。宮城教育大学大学院修了。保健体育の教師として実践を重ねる一方、「生活綴り方」と呼ばれる作文教育に取り組んでいる。共著書に『子どもと共に生きる体育の授業』(明治図書)、『からだ育てと運動文化』(大修館書店)などがある。

※ 記念講演については、金森俊朗さんの予定でしたがご本人の体調不良のため交代となりました。

◆レポート交流会: 青年センセイがレポート!!
予定: クラスづくり(小)、授業づくり(小)、中学校、特別支援教育、中・高の実践など

◆夕食交流会: 楽しい企画が盛りだくさん(^^)♪

 

【2/18(日)】

◆講座

①臨時教職員制度にかかわるQ&A・交流会

②生徒指導・進路指導

③みんなとつながる学級づくり・ゲーム

④体育(実技)

⑤作文

⑥たのしい算数

⑦理科を楽しもう

⑧苦手な人のための音楽

⑨どうなん道徳?!

⑩絵本

⑪ウクレレ

⑫未来につなぐ平和教育

⑬特別支援

⑭多様性を認め合うLGBT

第52回「建国記念の日」不承認大阪府民のつどいプレ企画

17年12月例会案内(暫定版)2.11団体用第52回「建国記念の日」不承認大阪府民のつどいプレ企画(大阪歴史科学協議会 12月例会)

 

報 告 髙田 祐介氏(佛教大学)

   明治維新歴史像の形成と地域の歴史意識―堺事件「殉難者」顕彰を事例に―

 

コメント 田﨑 公司氏(大阪商業大学)

   明治維新150年の会津の位置―「悲劇」か「神話」か―

 

日時 2017年12月17日(日)午後1時30分開会~午後5時

会場 クレオ大阪中央 研修室2(地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」)

参加費 300円(大教組の組合員は無料)

主催 大阪歴史科学協議会

共催 「建国記念の日」反対大阪連絡会議、大阪歴史学会

 

 

 

 現在、政府は「明治150年」に向けた関連施策を推進しており、その「基本的な考え方」として、「明治以降の歩みを次世代に遺す」ことや、日本の更なる発展を目指す基礎として「明治の精神に学ぶ」ことなどがうたわれている。そして政府は、こうした基本方針にのっとった施策を地方公共団体や民間も含めて推進することを表明している。歴史を踏まえて今を見直す/未来を構想する営み自体は否定されるべきではなかろうが、ここでわれわれが注意すべきことは、上記の諸施策がかつての「明治百年」のように、日本の近代化を「成功物語」とのみ見なす歴史像を所与のものとして社会一般に投ずることになりはしないか、ということである。
 そこで今回は、大阪を中心とする地域史研究の研鑽に努めてきた本会の立場から、地域の歴史の政治的動員とわれわれはいかに距離をとるかという問題について、歴史的な視角を踏まえた意識喚起を参加者一同におこなえるような企画を用意した。

 今回の報告者髙田祐介氏は、明治維新史観の形成過程について、近年もっとも精力的に研究成果を発表している研究者の一人である。氏は「維新殉難者」の顕彰問題を軸として、彼らがしだいに国家的基準に沿った顕彰の対象とされていく過程を明らかにしてきた。本例会においてもまた、氏のかかる研究成果をもとにして、堺事件の顕彰問題を主な事例としつつ、「維新殉難者」の地域における顕彰活動と国家による顕彰政策との相克などに着目する。このことを通じて、日本の近代化過程をめぐる集合的記憶の本来的な複層性、およびそれらを国家が画一化・一般化しようとする際に見られる政治手法について、史実をもとに再考してみたい。今回はさらに、髙田氏の報告に加えて、自由民権運動をめぐる語りについての編著を有する田﨑公司氏より、大阪周辺地域とは異なる地域の事例や、より広い研究史的な文脈からのコメントを得ることにしたい。

教育のつどい大阪 2017中河内ブロック ゆずりんコンサート

ゆずりん

子どもは未来、平和こそ

ゆずりんコンサート 笑顔がかさなれば

 

 「教育のつどい大阪2017全体会」が10月21日、八尾プリズムホールで開催されました。中河内ブロック11団体で実行委員会をつくり準備を重ねてきました。山本高校の吹奏楽部の演奏、青年教職員の「荒馬」で開会、ゆずりんコンサートが行われ、府内各地から教職員・父母・府民が参加しました。

 

 山本高校吹奏楽部の一体感溢れる演奏で、「教育のつどい大阪2017」全体会の幕が開けました。高校生指揮者のもと、生き生きと演奏する高校生の姿に、会場からは拍手が湧き上がりました。
 中河内ブロックの青年教職員が力強く「荒馬」を踊り、太鼓と篠笛のリズムと演技でたいへん盛り上がりました。
 大阪教職員組合の小林優委員長はあいさつで、安倍改憲と改悪教育基本法の具体化である新学習指導要領のねらいを語りました。それは、「グローバル人材」「戦争する国をつくる人材」の育成のための教育に変質させてしまうことです。子どもと教育、憲法を守るために教職員・父母・府民の対話と共同を大きく広げようと呼びかけました。
 大瀬良篤大教組教文部長は、基調提案とともに来年度から移行措置期間に入る「新学習指導要領」についてのミニ講演を行いました。その中で、極限を超えたつめ込み教育や英語教育など、子どもの成長や発達を無視した内容になっていることが強調されました。
 参加者からは「要点を押さえていて、わかりやすかった」「保育の現場からも、子どもたちのために何ができるか考えたい」「子どものことだけという狭い視野ではなく、先生方と一緒に学校づくりを考えていきたい」などの声があがり、問題点について理解が広がりました。

新連載 「新学習指導要領」を斬る!Vol.1

20171110

外国語教育の早期化で、子どもたち、学校は…

 

 3月に官報告示された、「新学習指導要領」は戦後最悪のものです。極限を超えた「つめこみ」教育、英語教育の早期化・教科化など、子どもたちの発達を無視した内容です。
 子どもたちと、教師を追いつめる、「新学習指導要領」は抜本的見直しが必要です。

 

過去最多の「英単語数」

 小学校で習う「英単語数」は600~700語で、今の中学3年間で習う数の約半分です。その数を高学年の2年間・週2時間で扱うことは、あまりにも無謀です。
 また、中学校で習う「英単語数」も1200語から1600~1800語に増えます。小・中学校で習う数を合わせると、中学校卒業までに習う「英単語数」は2500語です。今の高校生は中学・高校を合わせ3000語を習っています。
 これまでの学習指導要領をみても、今回示されている数は過去最多です。「英単語数」だけを見ても、小学校段階から英語嫌いを多く生む内容です。

 

英語の授業をだれがやる?

 小学3・4年生は「外国語活動」が、5・6年生は教科の「英語」が始まります。高学年は、今の中学1年生の内容です。そのため、発音、アクセント、イントネーション、単語の書き取り、文法までも教えなければなりません。しかし、小学校教員で英語の教員免許をもっている教員は、全国で5%です。しかも、外国語教育では「入門期の指導」がもっとも難しいとされています。
 文科省は外国語専科の配置を要求していますが、財務省はそれを否定しています。
 条件整備が全くできていない中、英語教育を見切り発車することは、学校現場に大変な混乱をもたらし、子どもと教師にさらなる負担を強いることになります。

 

来年4月からはじまる「英語」

 文科省は7月の通知で、来年4月から小学校3・4年生は「外国語活動」を、5・6年生は「英語」を、他教科や総合の時間を削ってでも、年間15時間おこなうこととしています。高学年では、「移行措置期間」から、発音やイントネーション、文法も教えることになっています。
 今後「移行措置期間」に使用する教材が配布されますが、5年生最初の単元で、中学1年生と同じ内容を教えることになっています。教材があるとはいえ、いきなり発音や文法の指導をすることは非常に困難です。これでは「移行措置期間」から、多数の英語嫌いを生むことになります。小学校英語の早期化・教科化は早急に抜本的な見直しが必要です。(つづく)

 

≫≫Vol.2 道徳で大切なのは

教育のつどい大阪2017レポート募集開始!

教育のつどい大阪2017レポート募集開始!nakayama

 

教育のつどい大阪2017は、中河内地域で以下の日程で開催されます。

  ・全体会 10月21日(土)13時30分~ 八尾市

  ・問題別分科会 10月29日(日)9時30分~ 八尾市

  ・教科別分科会 11月12日(日)9時30分~ 東大阪市

   ※例年、問題別分科会の日に行っている「障害児教育」分科会は、今年度11月12日(日)の教科別分科会の中で行います。

 

​あなたの日々の実践レポートをお寄せください。締め切りは9月15日です。分科会当日は必ずレジュメを印刷してご持参ください。

レポート提出はこちらから→ http://daikyoso.wix.com/kyoikunotsudoi

 

 

 

<分科会の紹介>

 ①国語教育

 たしかで豊かな認識力と表現力を一人ひとりの子どもに育てる国語教育をどのようにすすめていくのか、交流したいと思います。子どもの事実を大切に、悩みや疑問を出し合い、学び合いましょう。

 なかでも、文学を文学として読むことの意義をふまえて、教材研究のあり方、様々な指導方法等について話しあっていきたいと思います。説明文の指導についても交流しあっていきましょう。また、書くことの意味、読みあうことの意味をおさえ、子ども一人ひとりの課題や思いをどう受けとめ、どのように書く力をのばしていくのか、交流したいと思います。さらに、学習指導要領の問題点を明らかにしながら、各学年教科書の内容についても検討していきたいと思います。国語科の本質にもとづき、子どもたちの基礎・基本の学ぶ力を育てる国語科教育のあり方を考えあっていきましょう。多くの先生方、とくに若い先生方の積極的な参加を呼びかけます。

 

②外国語教育

 すべての子どもたちに外国語を学ぶ喜びと平和な未来を開く力を!このテーマにもとづき、「何を」教えるのかを明らかにし、「知りたい」「わかりたい」という子どもたちの願いにこたえる豊かな授業の創造をめざして、次の様なことを話しあい、交流します。

 ①新学習指導要領や教科書の批判・検討。よりよい教科書・教材とは。②なぜ、何のために外国語を教え、学ぶのか。③外国語学習を通して、異文化を理解し平和で豊かな心をどう育てるのか。④自己表現活動など生徒と創る「楽しくわかる」授業とは。⑤映画や歌などを活用した授業とは。⑥小学校英語のあり方と実践を交流。

 

③社会科教育

 科学と事実に基づき、地域の主人公としての子ども、主権者を育てる社会科教育をすすめます。地域の実態と子どもの発達段階をふまえた実践を研究・討議し、社会科の学力とは何かをあきらかにします。

 ①学習指導要領の問題点を明らかにし、科学的な認識を育てる授業について交流を深めます。②平和と民主主義、人権尊重を基調とした憲法学習を交流します。③子どもが暮らす地域の実態、歴史の掘り起こしをもとにした実践を交流します。④わかる授業、楽しい授業や教材を交流します。⑤若い先生方に、明日からの授業作りの参考になるような実践、教材の交流をします。⑥小学校・中学校・高校で使われている教科書の検討を行います。⑦歴史歪曲の動きに対する批判と検討をすすめます。⑧日本国憲法の平和主義、原発の問題、主権者教育をどうすすめているかを交流します。

 

④算数・数学教育

 わかってできる楽しい授業がしたい。教員なら、だれでもそんな願いをもっているのではないでしょうか。しかし、現実には、朝の会からの計算練習、時間に追われながらすすめる授業と、難しい条件が山積みです。新学習指導要領では、さらに困難さが増しそうです。そのような状況の中でも、多くの学校には優れた授業実践があります。困難な中で、学ぶことのたのしさが実感できる授業をどのように創りだせばよいのか?「全国学力テスト」「チャレンジテスト」に振り回されず、本当の学力を育むために、知恵を出し合い、実践交流しましょう。

 

⑤理科教育

 非系統的で画一的な学習指導要領に基づいた教科書、狭い学力観に基づく学力テスト至上主義、さまざまな問題が、子どもたちから理科を学ぶ楽しさ、自然を深く理解する喜びから遠ざけているという現状があります。

 このような中で、学校では若い先生方を中心に「自然や科学について深く学び授業にとりいれたい」「発達段階に応じた授業を組み立てたい」といった声が強くなっています。
 授業プランや授業の実践報告、観察の工夫や実験の紹介など交流する中で「すべての子どもに豊かな自然認識を育てる」という理科教育の原則に立ち戻った授業のあり方を考えましょう。物理、化学、生物、地学の各分野を総合的に議論する中で、小学校、中学校、高校の段階に応じてどのような認識を育てるのかということも考えていきましょう。
 日々の教育実践の悩みや工夫をもちより、子どもたちの姿が見える分科会をつくります。明日からの教育実践に向かっていく元気がでる分科会を目指しましょう。

 

⑥美術教育

 美術教育は生きる喜びと豊かな人間性を育むという、子どもたちの人格形成にとって大切な基礎基本の教科です。参加者の授業実践レポートや子どもたちの作品の交流をもとに以下のことについて学びを深めましょう。

①子どもたちの実態や発達を考え、生活実感に根ざした表現、豊かな感性を育む指導について考える。
②発達保障の観点から手仕事を通し、主体的につくる喜びを味わうことができる指導について考える。
③美術作品の鑑賞を通し、作品との対話の方法や美を感じる喜びを味わうことができる指導について考える。

 

⑦音楽教育

 「芸術・文化の切りすて」、「学力偏重」の教育政策が、音楽教育にも多大な悪影響を及ぼしています。音楽教育に携わる者として心とからだがひとつになってこそ、発揮される「音楽の力」を子どもたちと味わっていけたらいいなと考えています。多種多様な文化、表現活動があふれているなか、子どもたちとつくりあげていく音楽活動はしっかりとした教材選択と教材分析のうえで、学習活動に織り込んで行けたらと思います。この分科会では、日頃の子どもたちの様子を交流しながら、自分たちの実践を語り合い、音楽の楽しさを実際に体感しながら音楽の世界を深めて行けたらと考えています。

 

⑧技術・職業教育

 生徒のやる気を引き出す教材、生徒が保護者に見せたくなる教材を工夫しましょう。

 日々の教育実践での悩みや工夫を持ち寄り明日からの授業づくりの参考になるような実践、教材の工夫を交流します。
(研究課題)
①生活に必要な道具の正しい使い方
②全ての教科の学びの中で生物育成を楽しむ
③エネルギー変換と原発
④専門実習で理解を深めるための工夫
⑤職業教育と地域・社会とのつながりについて
⑥職業高校改変後の各校のとりくみの現状・実践の交流
⑦今後の職業教育のあり方

 

⑨家庭科教育

 小・中・高で学ぶ家庭科の内容の交流や実践を持ちより、魅力あふれる教材や実践の交流をしましょう。

①地域・家庭との連携を深めながら、科学的認識や基本的技能を育てる教育内容を考え合いましょう。
②日本の農業生産と関連づけた食料自給・TPPについて学び合いましょう。大震災と原発事故と関わる食・住の安全についても考え合いたいと思います。
③主体的な学びへとつながる教材の研究と家庭科教育の意義を深め、実践交流しましょう。

 

⑩体育・健康・食教育

 子どもたちをとりまく教育、自然環境、親の多忙化にともない、ますます生きづらい現状があります。また、いじめ、不登校、児童虐待が後を絶ちません。

 子どもたちの心と身体のゆがみの根本が何であるのかを深く追究すべく、その根底にある現代の政治、社会のあり方の責任も問われます。又原発、TPPによる食糧問題の課題も深刻化しています。子どもたちが安心・安全な生活が保障され、又教育現場で活躍できるように、日々の私たちの実践を体育・保健の分野から報告し、参加者で交流を深めたいと思います。子どもたちが自らの健やかな成長、健全な心身を養うために必要な知識が身につけられる様な手だてを話し合いたいと思います。

 

⑪生活指導・自主的活動

 大人も子どもも生きにくい時代を生きることを強いられています。

 子どもたちは自分自身を守る知恵も経験も十分もっていません。私たち大人が、子どもたちを守り子どもたちに豊かな未来を引き継ぐ重い責任を負っています。学校現場の子どもの「荒れ」「いじめ」「学校崩壊」が、子ども・教師・保護者の深刻な悩みと課題になっています。現状をどうとらえ、そのなかから解決の方向を見いだし、具体的に解決していくためには今どんな取り組みや工夫が必要で、有効なのか話し合い考える場にしたいと思います。次のことを中心に議論を深めたいと思います。私たちの日々の教育実践のなかで、学級・学年・学校の集団づくりを、どうすすめていくか。また、集団づくりの基礎として子どもたちの心をどう理解し、どのように信頼関係を築いていくか。互いに苦労話、失敗例、成功例の経験を交流し、解決の方向を探り、しっかりとした確信に結びつくような議論にしたいと思います。

 

⑬障害児教育

 大阪の障害児学校における「過大・過密」問題は依然として深刻です。府教委が新たに示した「将来推計」では、大阪府立支援学校における「知的障がい児童生徒数」が、今後10年で1400人増加すると示されました。障害児学校の新たな学校建設による、子どもたちの学習権の保障が強く求められます。

 障害児学級在籍数も増え、2016年度は、2.23倍(07年度比)となりました。過大・過密化、数値目標の押しつけ、管理強化が進められ、子どもの話をする時間さえない状況になっています。
 今こそ、「権利としての障害児教育」の確立に向けて運動を進めてきたことに確信を持ち、子どもたちや父母の願いを大切にした、全ての障害児や援助を求めている子どもたちの発達を保障する実践や運動について語り合いましょう。また、通常学級の教育条件や高等学校での課題等、真のインクルーシブ教育や合理的配慮のあり方についても論議しましょう。

 

⑫発達・評価・学力問題

 報告者のレポートをもとに、「学力づくり」「授業づくり」などの問題などを交流します。また、道徳、外国語教育の教科化をはじめとする極限を超えた詰め込みである新指導要領の特徴と問題点についても話し合いたいと思います。明日からすぐに役立つ具体的な報告も交流します。さらに、その実践の根底にある、子どもの見方やとらえ方も学び合いたいと思います。子どもや教育を取りまく状況がますます悪くなるなかで、私たちの実践はいつもうまくいくとは限りません。むしろ、うまくいかないほうがふつうなのかもしれません。そのような実践の中にこそ、今日の教育の課題があると考えています。共同研究者には、報告者を励まし参加者が明日からの実践に展望が持てるような研究的観点を持って、討論に加わっていただきたいと思っています。多忙な日々の中で、実践をまとめてくださったレポーターや、貴重な休日に会場へ足を運んでくださった参加者が、レポートして良かった、参加して良かったと感じてもらえるような分科会にしたいと思っています。

 

⑭幼年期の教育

①子どもの家庭や地域でのくらし、保育所・幼稚園・学校での実態や支援を要する子どもたちの実態を出しあい、子どもをとりまく問題点を明らかにします。

②2015年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」の実情など出しあい交流するなかで問題点を明らかにしていきましょう。
③小学校の基礎学力問題、保育所・幼稚園の統廃合・民営化・預かり保育・延長保育などの問題点を話しあい、父母・地域の人々と手を結び改善するための方向を見出していきましょう。
④保育所・幼稚園・子ども園・小学校の接続問題について学びあい、実践的課題を出しながら豊かな連携のあり方をさぐります。

 

⑮思春期・青年期の進路

 思春期・青年期は、様々な課題を抱え、紆余曲折を繰り返しながらも、将来の進路を見据えて成長していく時期です。悩みつつ成長する生徒・青年のリアルな姿を持ち寄りましょう。そして、それを支え励ます実践を気軽に出しあい、深めあいましょう。

 中学校チャレンジテストの実施など、入試を切り口に、いっそう競争をあおる動きが強まっています。このような「教育改革」の実態やその影響を話しあいましょう。未来へ向けて成長しようとする生徒・青年に寄り添い、その進路保障に関わる様々な実践・とりくみを持ちより、深めあいたいと思います。

 

⑰-A人権と教育

 児童・生徒の基本的人権を守り、育てる教育実践や教育運動を交流したいと思います。

 私たちがすすめる人権の教育は、教育の自由、研修の自由が保障されたうえで、子どもたちに確かな学力と生きる希望を育む認識を育てるものです。
 府下では大阪府人権教育研究協議会・市町人研と行政が一体となって、同和問題に関する認識のゆがみをつくりだしています。
 憲法と子どもの権利条約が生きる教育をすすめましょう。各職場でおこなわれている多様な教育実践を持ち寄り、交流しましょう。

 

⑰-B男女平等の教育

 「格差と貧困」が広がっている大阪で、子どもと父母・保護者の生活破壊は深刻です。教育現場は、着々と物言わぬ教師づくりがすすみ、教師間や父母との共同の取り組みが、困難になってきています。もう一度、原点に立ち返り、共同の子育ての取り組みを継承しなければなりません。

 子ども達や父母の願いや要求をもとに、進路・労働・家庭・性に関する課題を出し合い交流しましょう。子どもも大人も人間らしく豊かに生き、成長できる社会をつくるために学びあいましょう。

 

⑱平和と国際連帯の教育

 「国会議員は『黒界疑隠』の間違いでは」と問うた中学生。「『正直』や『正義』の価値を先生が決めて大丈夫か」と声をあげた大学ゼミ生(朝日新聞投書欄)。思想信条・意見表明権を侵す政治や「特別の教科道徳」に対する子どもたち・青年の認識は確かです。真理・真実の認識、平和と国際連帯の教育を目指してきた私たちは、いま励まされています。

①安保法制をめぐり全世代が行動しています。戦争体験者からの「聞き取り」、地域にある戦争を伝えるものから学ぶ大切さを交流します。
②被害・加害・反戦抵抗などの側面から過去の戦争を学習します。
③戦争美化、改憲誘導の教科書に対しての、平和と国際連帯の教育の課題について交流します。
④原発事故・再稼働、核兵器、米軍基地、憲法、平和と安全の課題を読み解きます。
⑤東北アジアの平和や国際連帯へのまなざしを育てます。
 若い教職員が瑞々しい感覚で憲法、平和学習を進めています。あなたの報告を待っています。一緒に語り合い、学びあいましょう。

 

⑲-1民主的学校づくり

 大阪では、安倍「教育再生」に加え、維新政治による「教育こわし」がすすみ、子どもたちの荒れや教育困難が深刻化しています。

 学校は、子どもたちの「ゆっくり先生に話を聞いてほしい」「授業を楽しくしてほしい」という気持ちや、「何でも相談できる学校にしてほしい」という保護者の願いや、「子どもたちに学力をつけたい」「子どもたちが喜ぶ顔が見たい」という教職員の願いが生かされることが必要なのではないでしょうか?子どもたちの意見が生かされ、保護者の願いがかない、教職員の思いが生かされる学校づくりはどうすれば実現できるのか、それぞれの現場での経験や実態を交流しながら、参加と共同の学校づくりについて話し合いましょう。

 

⑲-2父母・地域住民との共同

 日本を戦争をする国に変えてしまおうと暴走する安倍内閣と維新政治による「教育こわし」のもと、子どもたちの生き辛さは増しています。しかし、情勢が困難になればなるほど、子どもをまっとうに育てたいという切実さは、多くの父母・地域住民の中に際だったものになってきているのではないでしょうか。

 本分科会では、様々な立場からそういう声を出しあい、多くの経験を交流し、子育てについて共に考え、学びあう場にしたいと思います。次の様な観点で分科会を深めていきましょう。
①子ども・生徒・保護者の願いを率直に出し合う場づくりについて話し合いましょう。
②「こんな学校や教育を望みます」の声を出し合い、どうつくっていくのかを色々な立場から共に考え話し合いましょう。
③「いのち・くらし・教育」を守る運動の経験を交流し、話し合いましょう。

 

⑳教育条件

 長期に続く不況のもとで、大阪の子どもたちは、極めて貧困な教育条件の下におかれています。そして貧困と格差が広がっています。子どもたちの就学(修学)保障をすすめる運動、自校方式の中学校給食を実現する運動などを学校で働く教職員だけではなく、教育行政や保護者・地域住民のみんなが協力しあって希望にあふれる学校をつくるとりくみが大切です。すべての子どもたちが、安心して学習することができる教育条件の整備がもとめられます。それらの実現のためには、財政学習・財政分析へのアプローチは必要かつ不可欠な課題です。

 

21環境・公害問題と教育

 東日本大震災・福島原発事故から6年が経過して、いったん停止していた原発の再稼働が次々にすすめられようとしています。豊洲新市場予定地の土壌汚染問題に続いて、公営住宅でアスベストが使用されていた事実が新たに明らかになるなど、住民の安全・安心と環境・公害の問題は切り離せません。また、トランプ米大統領がパリ協定からの離脱を表明したことで、地球の温暖化にたいするとりくみにも心配な状況が生まれつつあります。いま、いっそう、主権者として正しい科学的知見をもとに、真実を求め、未来へつながる社会を展望する教育が求められます。

 私たちの分科会では、持続可能な社会建設への道すじを明らかにすることを研究目標のひとつにすえて、身近な環境問題、公害問題を市民グループの実践や教育実践、教材分析などを報告・交流してきました。昨年度は、アクティブラーニング教材を使った『公害から学ぶ市民力』をはじめ、『学校でソラダス』の運動、全国教研の報告と環境と生物の多様性を教える教育実践を中心に参加者・助言者が率直に意見を交流しました。本年度もレポート報告、フリートーク、ミニ講演を行いたいと思います。

 

22文化創造と教育

 安倍政権や維新政治につながる思想・文化・歴史認識の下で、「厳しい競争的環境におく。強い力で規範を守らせる」といった風潮が子どもたちを追い詰めています。一方、こういった風潮に反対する力も強まっています。 民主主義を求める文化創造を再認識し、より発信力を高める動きも起きています。まさに双方がせめぎ合っている状況です。

 これまで、この分科会では、①地域の文化や歴史、平和の大切さを伝え続けることは人と人とのつながりをつくり、広げていく。②人間への信頼を豊かに育む文化は、広く人々の共感の和も広げる。子どもたちはもちろん、大人たちも文化を吸収して成長していく。③学校・地域における図書館の存在意義は大きい。情報発信基地であるとともに文化創造への土壌でもある。④個々の実践を互いに励ましあい、響きあう学校づくり、平和で民主的な社会の形成へと発展させていく―を確認してきました。自分の思いを形に表し、社会に発信することこそ文化創造の出発点です。

 

23教育課程・教科書

 2013年特定秘密保護法、2015年「戦争法」そして2017年共謀罪を強行採決した安倍政権は、改憲を2020年に行うことを視野に入れ、いよいよ「戦争する国・人づくり」をすすめてきています。また、3月には「道徳の教科化」に伴い、修身に匹敵するような「道徳教科書」を検定、改悪教育基本法を全面的に押し出した学習指導要領を発表しました。また、「小中一貫教育」などを柱に教育課程の複線化などが、その検証なしに「新たな教育」として現場に押しつけられてきています。

 こうした中、教育課程・教科書分科会の意義はますます重要となってきています。①各地域・学校でどのような状況のもと、教育活動が推し進められようとしているのか、また子どもの実態をどうとらえ、教育実践に結びつけているか ②「道徳の教科化」やその教科書の問題点、新学習指導要領の問題点を洗い出し、どう対抗軸を築くか―を目の前の実践をもとに話し合い、子どもの成長と教育の可能性を見つけ、切り開いていく交流となることを期待します。

 

24生活科・総合学習

 本分科会は、小学校低学年「生活科」と、小・中・高校の「総合学習」について考える分科会です。もともと道徳性の強かった「生活科」ですが、今年3月に告示された新指導要領では更に色濃く表れています。現場では、内容が多様かつ不明瞭になり、教科としての意味がわからなくなっているのではないでしょうか。3年生以降の理科・社会の内容との段差も大きく、気になるところです。

 私たちは、生活科を「自然・社会・ヒト」を学ぶ科学的認識の土台作りの教科として位置づけています。また、総合学習は、教科学習とも連動し、「いのち・くらし・地域・環境」等を児童・生徒の発達段階に応じて豊かに学び合う場にしていきたいと考えています。
 生活や発達に課題を抱える子どもたちはどのクラスにもいます。そんな子どもたちも含み、目を輝かせて取り組める価値ある学びについて一緒に考えましょう。又、新指導要領の中味についても検討しましょう。

 

25登校拒否・不登校

 2015年度の登校拒否・不登校の児童・生徒数は、3年連続の増加となりました。大阪府は全国5位、高校生の不登校と中退は連続して全国1位です。
 登校拒否・不登校は、国による競争と管理の教育の押しつけがもたらしたものです。大阪の「維新政治」の教育は、国の施策を先取りしたものといえます。
 この分科会は、教職員や相談員と親たちがともに登校拒否・不登校について考える場となっています。お互いの悩みや経験・取り組みを、レポートをもとに交流し学び合いましょう。
 昨年12月には教育機会確保法(いわゆる不登校対策法)が成立し、3月には文科大臣の「基本指針」にもとづいて各自治体・教育委員会と学校に施策が具体化されていきます。また、昨年7月には不登校に関する調査研究協力者会議による「不登校児童生徒への支援に関する最終報告」が発表されました。
 どちらもこれまでの不登校対策への反省はなく、再登校推進や家庭への指導など子どもや家族を追い詰めるものになっています。これらについても学んでいきましょう。

 

全体会講師

中山 讓さん(ゆずりん)プロフィール

 静岡県で小学校教員を11年間つとめた後、93年4月から「つながりあそび・うた研究所」に加わり、コンサートや学校公演、実技研修会で全国を駆け回り活躍。
 「柚梨太郎」のペンネームで、教員時代から創り続けているオリジナル曲は、現在480を超える。どの曲も子どもたちの心をとらえ、全国の多くの小学校、幼稚園、保育園などで歌われている。
 代表曲「きみとぼくの間に」「きっとできる」「ドンマイ」「少年少女冒険隊」「笑顔ありがとう」「みんながいるから」「笑顔がかさなれば」「先生」など多数。

第28回青年フェスタでの諏訪原健さんの講演要旨

第28回 青年フェスタ

 2月18・19日、第28回青年フェスタを開催し、500人が参加しました。実行委員の活躍で大いに学び、交流できました。感動と勇気をもらった記念講演の要旨を紹介します。

 

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民主主義は止まらない

 

「市民連合」呼びかけ人 諏訪原 健さん

 

 

 僕は奨学金の返済額が1600万円を超えています。「自由に生きるのはこんなに難しいのか」と思ったことが、声をあげる原体験の一つです。
 2013年末の秘密保護法成立当時、テレビアナウンサーが、「この国の民主主義は死んだ」って言いました。「本当か」と思ったわけです。2014年1月ごろ、後輩から「秘密保護法反対のデモがある」と言われて、ついて行ったことをきっかけに僕も「やってみよう」と考えました。

 

生活の中に政治を

 まずデモを政治に関わる身近な手段にしようと、新宿、渋谷、原宿など普段生活している場所でデモをして、生活の中に政治を放り込みました。
 SEALDsをつくったのは2015年5月3日。6月頃から毎週金曜日に国会前で抗議行動を始めましたが、根本にあったのは、政治文化をどうやって変えていくか。
 一つは国会前を政治に対して声をあげたい人が誰でも集まれるような象徴的な広場にすること。二つ目は、誰でも抗議行動に参加できる文化をつくる。三つ目は、国会の中と外をどうつなげるかを考え、野党議員を呼んで協力してもらう体制をつくることでした。

 

選挙で変えよう

 しかし、安保法制は成立。僕らは、「選挙で変えよう」と話し、野党共闘の実現に向けて市民連合を結成しました。なぜか。共闘によって選挙に勝ちやすくするとともに、争点を自分たちでつくり、投票率の向上を考えていました。昨年2月に5野党が共闘を確認。政党に政治を任せるだけじゃなくて、政党も私たちが変えていくことができた例でした。
 今、南スーダンでの自衛隊のPKO活動について全国で抗議の声があがっています。一人のおじさんが「抗議しなきゃ」と言い出したことがきっかけです。個人の呼びかけでの抗議が当たり前になっています。僕らが考えてきた、誰もが個人で政治に関わることができる状況を一つ体現していると思います。

 

個人が尊重される社会に

 私たちが考えないといけないのは、個人として生きることが尊重される社会をつくっていくこと。例えば、教育ならどんな家庭に生まれてもチャンスが与えられる状況をつくる。「この先の社会をどうつくりかえていくか」という時に、今苦しんでいる人たちの声が反映される形で考えていかないといけない。誰もが政治にものが言える状況をつくることは、そのためにも必要です。誰もが思ったことを言い、政治を変えることが当然になったときに、僕は個人が尊重される社会がつくられると思います。

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