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民主教育

教育のつどい大阪2022分科会「討議の柱」

国語教育
【討議の柱】
① 文学を文学として読むことの意義をふまえ、教材分析のあり方、多様な指導を交流し、学習を深める。
② 説明文教材で、どのような力を身に付けるか、またそのための授業づくりを交流し、学習を深める。
③ 書くことの意味、読みあうことの意味をおさえ、子ども一人ひとりの課題や思いをどう受け止め、どのように書く力をのばしていくか、交流し、学習を深める。
④国語科の本質に根ざし、かつ子どもの実態に基づいた授業づくりにより、子どもたちの基礎・基本の学力を育てる国語科教育のとりくみを交流する。

 

外国語教育
【討議の柱】
① なぜ、何のために外国語を教え、学ぶのか。
② 学習指導要領や教科書の検討とよい教材とは何かについて。
③ 外国語教育の現状とあり方について。
④ 小学校「外国語」「外国語活動」をどう考え実践していくのか。
⑤ 児童・生徒の意欲を引き出す授業づくりと協同学習。
⑥ 映画や音声・ICTなどを活用した授業づくりと自己表現活動で楽しい授業をどうつくるのか。
授業で使ったプリントやテストなどを持ちより、気楽に交流しましょう。

 

社会科教育
【討議の柱】
科学と事実に基づき、地域の主人公としての子どもを育てる社会科教育をすすめます。社会科の学力とは何かをあきらかにし、地域の実態と子どもの発達段階をふまえた実践を研究・討議します。子どもたちの主権者意識をどう育てるかという問題を交流します。
① 学習指導要領の問題点を明らかにし、科学的な認識を育てる社会科授業について交流します。
② 平和と民主主義、人権を基調にした憲法学習のあり方を探ります。
③ 子どもが暮らす地域の様子・歴史の掘り起こしをもとにした実践を研究します。
④ わかる授業や教材のあり方を交流します。
⑤ 若い先生方に、明日からの授業づくりの参考になるような実践の交流・教材の交流を行います。
⑥ 小学校・中学校・高校で使われている教科書の検討を行います。
⑦ 歴史の歪曲の動きに対して批判と検討をすすめます。
⑧ 現代の課題をどのように実践するのかを交流します。

 

算数・数学教育
【討議の柱】

① すべての子どもに学ばせたい算数・数学教育の目標と学習内容を明らかにし、本当の学力を育むための実践を研究、討議する。

② 算数・数学科「学習指導要領」の問題点を明らかにする。
③ 「学び」と「教え」のかかわりを明らかにし、学力テストなどによる「競争主義」に振りまわされることなく、子どもたちがたのしく生き生きと主体的に活躍できる授業づくりについて交流する。
④ 「わかる」をどのように「できる」につなげるのか。理解と習熟のあり方を考える。

 

理科教育
【討議の柱】

① 自然のしくみと自然科学の基本的な概念を明らかにする。そのための教材、実験、授業プランを検討する。
② 自然にかかわる子どもの認識と発達のみちすじを明らかにする。
③ 自然を豊かにとらえるとともに、科学が人間の生活、文化、歴史のなかで果たした役割や課題を明らかにする。
④ 学習指導要領や教科書の問題点を明らかにする。
⑤ 教科指導をゆがめる点数至上主義や「道徳」のおしつけを批判的に考える。

 

 

美術教育
【討議の柱】
 今年度コロナ禍での図工美術教育の実践は今まで通り出来ているでしょうか。出来ていること、出来ていないこと、どんな配慮をして実践しているか等、子どもたちと学び、表現する機会をつくっていくには何を大切にすればいいのか等、参加者の意見交流を通し、ともに考えていければと思います。
① 子どもの実態や発達段階をとらえ、子どもの生活実態に根ざした表現を通して豊かな感性を育む授業のありかた。
② 手仕事の役割を発達保障の観点から見つめ直す。
③ 美術作品との対話、鑑賞のあり方を工夫し考える。
④ 自分の内面との対話を通し楽しみながらも、深く自分の内心を表現できる美術教育をつくるにはどうすればいいか考える。
*参加者の方も作品を持ち寄って下さい。作品を通して語り合いましょう。

 

音楽教育
【討議の柱】
① 子どもたちが明るく生き生きと音楽活動に取り組めるような授業の組み立てをどう考えるか。
② 音楽を通して子どもたちに豊かな心と表現力を育てる教材選択とは。
③ 子どもを取り巻く文化的状況が与える影響について。
④ 「君が代」について、正しく歴史を学習し音楽教育の立場からどのようにとらえたらよいのか考えたい。

 

技術・職業教育
【討議の柱】

①自分なりのSDGSの実践
② わかりやすい評価とは
③ ものづくりと職業教育
・ 専門教科(実習や課題研究・座学)での取組みについてレポートと交流を通じて職業教育で何を教えるのが大切かを討論します。
・ 職業・労働教育の重要性について学習し討論します。
・ 生徒の進路の実情と指導について各校の交流を行います。

 

 

家庭科教育(今年度は実施しません)

【討議の柱】
① 地域・家庭との連携を深めながら、科学的認識や基本的技能を育てる教育内容を考え合いましょう。
② 主体的な学びへとつながる教材の研究を深めるために、自由に日頃の実践を持ち寄り、交流しましょう。

 

体育・健康・食教育
【討議の柱】
① 教育の条理にもとづく教育をすすめ、「新学習指導要領」の問題点を明らかにする。
② 子どものリアルな実態によりそった教育実践、教育条件整備について考える。
③ 学ぶよろこびを大切にする健康教育について。

 

生活指導・自主的活動
【討議の柱】
① 学級・学年・学校の集団づくりをどうとり組むか。
② 子どもたちの心をどう理解し、どう信頼関係を築いていくか。
③ 子どもの「荒れ」「いじめ」「学級崩壊」などをどうとらえ、どうとり組むか。
④ 「スタンダード」にとらわれない、子どもから出発した集団づくりにどうとり組むか。

 

発達・評価、学力の問題
【討議の柱】
① 学力テストや習熟度別授業などによる競争と切り捨ての教育の問題点を明らかにする。
② 子どもたちの学力実態を明らかにし、課題のある子どもたちを含む子どもたちの学力を高める具体的な実践を交流する。
③ 「主体的・対話的で深い学び」、道徳・外国語の教科化の問題点を明らかにする。
④ 「観点別絶対評価」「評価基準」の交流をし、問題点を明らかにする。

 

障害児教育
【討議の柱】
これまで「権利としての障害児教育」の確立に向けて運動を進めてきたことに確信を持ち、子どもたちや父母の願いを大切にした、全ての障害児や援助を求めている子どもたちの発達を保障する実践や運動について語り合いましょう。また、通常の学校での通常学級の教育条件や高等教育での課題等、真のインクルーシブ教育や合理的配慮のあり方についても論議しましょう。

 

幼保小接続期の教育(今年度実施しません)
【討議の柱】
①子どもの家庭や地域でのくらし、保育所・幼稚園・学校での実態や支援を要する子どもたちの実態を出しあい、子どもをとりまく問題点を明らかにします。
② 「子ども・子育て支援新制度」の実情など出しあい交流するなかで問題点を明らかにしていきましょう。
③ 小学校の基礎学力問題、保育所・幼稚園の統廃合・民営化・預かり保育・延長保育などの問題点を話しあい、父母・地域の人々と手を結び改善するための方向を見出していきましょう。
④ 保育所・幼稚園・子ども園・小学校の接続問題について学びあい、実践的課題を出しながら豊かな連携のあり方をさぐります。

 

思春期・青年期の進路と教育(今年度実施しません)
【討議の柱】
 思春期・青年期の生徒・青年たちのリアルな姿を交流しながら、その成長と発達を支えるとりくみを出しあい、深めましょう。
① 生徒・青年のいまの姿や社会へ働きかけ、自らの人生をきりひらくために懸命に生きる姿を交流しましょう。
② 中・高生の卒業後の進路の保障に向けたとりくみについて、その現状と課題を交流しましょう。
③ 政府・文科省、大阪府市や教育委員会がすすめる「教育改革」が及ぼす影響を明らかにしましょう。
④ 憲法と教育の条理にもとづく教育と教育制度のあり方、学校づくりの道すじを明らかにしましょう。

 

人権と教育
【討議の柱】
① 児童・生徒に確かな学力と生きる希望を育む正しい人権認識を育てる教育の中身を明らかにしましょう。
② 学校に子どもの権利条約を生かし、基本的人権を守り、育てる運動・実践の内容を検討しましょう。

 

ジェンダー平等の教育
【討議の柱】
①子どもたちや父母の要求をもとに、進路、労働、家庭、性に関する課題を出しあい、ジェンダー平等をめざす
実践を交流する。
② 憲法と子どもの権利条約をいかしたジェンダー平等教育の教育課程を研究する。
③ 性教育やジェンダー問題への攻撃の実態を明らかにし、はね返す取り組みを広める。

 

 

平和と国際連帯の教育

【討議の柱】

① 核兵器禁止条約発効の意義を子どもたちと学び、考えます。
② 戦争体験者からの「聞き取り」、地域にある戦争を伝えるものから学ぶ大切さを交流します。
③ 被害・加害・反戦抵抗などの側面から過去の戦争を学習します。
④ 原発事故・再稼働、米軍基地、憲法、平和と安全の課題を読み解きます。
⑤ 東北アジアの平和や国際連帯へのまなざしを育てます。

 

 

民主的学校づくり

【討議の柱】

①コロナ禍の中、子どもを主人公にした教育・学校づくりをどうすすめるか
②父母・教職員が協力、共同して安心して楽しく学べる学校をどうつくるか
③自主的・民主的な教育課程づくりをどうすすめるか
④民主的な教職員集団づくりをどうすすめるか
⑤行政による教育介入に対して、現場からどのようにたたかうか

 

 

父母・地域・住民の共同
【討議の柱】
① 子ども・生徒・保護者の願いを率直に出し合いましょう。
② 「こんな学校を、こんな教育を望みます」の声を出し合い、どうつくっていくのかを話し合いましょう。
③ 「いのち・くらし・教育を守る」運動をどうつくっていくのか交流し話し合いましょう。

 

 

環境・公害問題と教育

【討議の柱】
① 東日本大震災、福島原発事故をふまえて、原子力利用・廃棄物処理などの実態を明らかにし、環境教育実践を考える。
② 物質・エネルギー循環と地球環境問題について考え、持続可能な社会(サスティナブルソサエティ)への論議を深める。
③ ダイオキシンやアスベストなどの汚染状況、ごみ処理問題について知り、教育実践や住民運動の中でのとりくみを話し合う。
④ 学習指導要領と「環境教育」とのかかわりを考え、児童・生徒の環境・公害問題に対する認識や関心を高める授業実践について考える。
⑤ 関西空港・高速道路・ダム建設等の大規模開発の実態を明らかにし、干潟・渚・里山・河川などの保全について考える。

 

 

教育課程・教科書問題

【討議の柱】
①GIGAスクール構想下で、子どもとどのように関わり実践してきたか、学年末に向かって実践をどう構築するかを学級・学年のとりくみ、教科の実践、行事や特活のとりくみを通して、議論していきましょう。

②コロナ禍での学習指導要領(小中高)や教科書の問題点(含むデジタル教科書)も考えましょう。

③レポート(秋桜高校)が提起する「学校とは何か」を,討論を通して深めていきましょう。

 

生活科・総合学習
【討議の柱】
① 子どもと学校の実態を語り合おう。
② 「生活科・総合学習」の課題を明らかにしよう。
③ 私たちの目指す「生活科・総合学習」について検討しよう。

 

登校拒否・不登校・高校中退の克服
【討議の柱】
① 登校拒否・不登校の子どもの悩み・苦しみをどう受け止め、どう寄り添い、その成長をどう支援していくのかについて。
② 登校拒否・不登校の子どもが、困難を乗り越え、自立していく道すじについて。
③ 国は、登校拒否・不登校対策として「学習ログ」による「個別最適化」「場所を問わない学び」の導入をはかろうとしており、登校拒否・不登校についての国や自治体の制度・施策にどのような対応が必要かについて。
④登校拒否・不登校の主因である「極度に競争的な」学校を、教職員・保護者・地域・専門機関の協同により、子どもたちを主人公とした学校にどう変えていくかについて。

「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」に対する大阪障害児教育運動連絡会の見解

障害のある子どもをふくめた全ての子どもの発達が保障される教育の実現を求めます
「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」(文部科学省2022年4月27日付通知)に対する見解

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 大阪の障害児教育にかかわる6 団体でつくる「大阪障害児教育運動連絡会」は、文部科学省が4月27日に発出した通知「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」に関する見解を9月22日にとりまとめて公表しました。

 ぜひ多くの皆さんにお読みいただき、ご意見などをお寄せいただきますようお願いいたします。

 

<見解文中より 「私たちの願い」>

…文科省通知は、教育そのものが抱える問題、在籍が増える理由の本質に触れられていません。そして、不十分な支援体制の中で、大阪の特別支援学級担任が担ってきた重要な役割についても触れることなく、「特別支援学級」を拠り所にしてきた保護者の思いを汲む内容は、一切示されていません。それにもかかわらず、通知が特別支援学級での授業時数を根拠に「学びの場の変更」を求めることは極めて不適切です。保護者の願いや子どもの状況、
地域の実情を踏まえずに、紋切り型に切り捨てるようなことは、とうてい認められません。私たちは、障害のある子どもたちの発達を保障する教育を求めます。そのためにも、

 

・地域に密着した小規模・適正な特別支援学校の新設
・特別支援学級の定数改善(当面6人に)と増設置
・通級指導教室の全校設置と定数改善、指導・支援体制の充実
・特別支援コーディネーターの専任配置
・中学校も含めた義務教育全学年35人学級の実現など通常学級の定数改善
・通常学級での合理的配慮を可能とする人的・物的・技術的な諸条件の整備
・看護師・介助員・相談員等、障害のある子どもの支援を充実するための人的配置

など、教育条件の改善を強く求めます。そしてその改善が、保護者や子どもの思いを十分に聞き取って進められることを原則とするよう求めます。

 

<大阪障害児教育運動連絡会 構成団体>
大阪府立障害児学校教職員組合
大阪教職員組合障害児教育部
大阪障害児・者を守る会
大阪の障害児教育をよくする会
全国障害者問題研究会大阪支部
障害者(児)を守る全大阪連絡協議会

 

連絡先/〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町7-11 大阪府教育会館704 号
TEL (06)6765-8904 FAX (06)6765-8905

教育のつどい大阪2022特設ページ

教育のつどい大阪2022豊能ブロック 分科会

・教科別分科会11/12(土)10:00~

・問題別分科会11/19(土)10:00~

 

 

 分科会の詳細はこちらをご覧ください(こちら)。

分科会の討議の柱(こちら

いずれも会場は、豊中市立大池小学校です。参加費無料。

 

 

【9/19更新】「教育のつどい大阪」全体会はオンラインを含め中止します

●非常に強い台風が近づいており、急激に雨、風が強まる危険性があるので、中止にします。

 

教育のつどい大阪2022豊能ブロック

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  ※全体会資料はこちら

 

 【全体会】

日時:2022年9月19日(月・祝)
開会:13:30 開場:13:00
参加費:無料

 

記念講演
公教育の危機―子どものための教育を取り戻そう―

講師:鈴木 大裕さん(教育研究者・土佐町議会議員)

 

会場:池田市民文化会館アゼリア小ホール&オンライン

〒563-0031 大阪府池田市天神1-7-1
阪急宝塚線 石橋阪大前駅西出口より徒歩約8分

大阪教育「シリーズ~不当な支配に服することなく~」まとめ

2021年3月から6月にかけて、3回に分けて連載していましたシリーズ「不当な支配に服することなく」について、「まとめて読みたい」という声が寄せられていましたので、掲載します。

※挿絵やイラスト、塾産業の広告がたくさん入った学校配布物の問題点については省略しています。

 

大阪教育「シリーズ~不当な支配に服することなく~」まとめ

1.「着々とすすむ教育への介入」

 2020年2月27日の「一斉休校」は、学校現場に大きな混乱を引き起こしました。この休校要請は、それまで文科省や府教委が通知していた基準を無視するものでした。

 憲法と教育の条理に立ち、「不当な支配に服することなく」行われなければならない教育ですが、教育 基本法の改悪後、より激しい介入にさらされています。

 

多忙化の中での巧妙な介入

 粛々と教育への介入が進んでいます。例えば、子どもへの配布物として学校に届く「○○新聞」です。「大阪府教育委員会協力」となっていますが、記事のほとんどが発行している企業のもので、内容や広告について、教育委員会はほぼ関与していません。配布物を通して学校が財界や教育産業の利益追求に加担する状態になってしまいます。大教組では「配布するかどうかは学校の判断である」ことを繰り返し府教委に確認してきました。

 また、大阪府での「万博教育プログラム」は、やはり「教育委員会協力」としながらも、実態は経済産業省などが中心となった公益社団法人が、直接学校の教育課程に介入できる内容です。

 これらのことは明白な「財界による介入」ですが、その巧妙なやり方により、気づきにくい形で介入が繰り返されています。

 

 

 

「不当な支配」とは ~なぜ教育は独立していなければならないか~

 

不当な支配2

教育基本法では、「教育は、不当な支配に服することなく」という言葉が、改悪を乗り越えて残されています。そもそも教育は、教

 「学問の自由」「教育実践の自由」を守り、教育は独立していなければならないのです。 ここで、「不当な支配」とは、政党や官僚、財界などをはじめ一般に教育の独立を侵す存在とされています。戦前の、国家統制による軍国主義教育の反省に立つ、民主教育を進めるうえでの教育の「中立性」と、「不偏不党性」を守る理念です。それは、改悪の中でも変えることはできませんでした。なぜならば、大教組の主張でもあるように、「教育は憲法と教育の条理に基づき、子どもの心身の伸びやかな発達を保障し、真理と真実に基づいて進められる」ものだからです。育を行うものが自分の責任と判断で行うものであり、「不当な支配」から自由であるのは当然のことです。

 

2.「GIGAスクール構想」と「業者テスト」は何が問題か

 新型コロナウイルス感染拡大の中、一気に進んだ「GIGAスクール構想」の一人一台端末。また、全国学テとチャレンジテスト、すくすくテストなど、業者が作成から採点までを行う「業者テスト」。こうした施策の中にも教育への介入が潜んでいます。

 

「GIGAスクール構想」の何が危険なのか

 2020年度、コロナ禍の中「一人一台端末の整備」などの「GIGAスクール構想」に基づく施策が、5年分の予算を前倒しして強行されました。ICTが「学ぶためのツール」としての可能性を持つことを否定するものではありません。しかし、この間進められている「GIGAスクール構想」は、また異なる側面も持っています。

 

「GIGAスクール構想」のねらい

 

 それは、国家が学校を通じてビッグデータを収集し、学校段階から国民を管理統制する体制を形作ろうとしている点です。

公教育の場から営利目的の民間産業に歯止めなく個人情報が預けられることになり、過去のClassiの例のように、個人情報の流出などの重大な問題も懸念されます。

 さらに、全国学力テの結果や、「学校健康診断の電子化」「体力測定結果のデータ化」など、国の「マイナンバー制度」と紐づけられれば、学校教育の場が「国家のために個人情報を集約する機関」とされてしまう危険性があります。「自衛官適齢者名簿の提供」も、デジタルデータを用いて簡単にできてしまいます。

 「働き方改革」「業務の効率化」「個別最適な教育」など、一見魅力的な言葉の裏には、子どもたちの様々なデータを紐づけして吸い上げ、政府や財界が 学校段階から国民を管理統制する意図が潜んでいます。

 

 

 「業者テスト」の何が問題のか

 大阪府はこの間、中学生「チャレンジテスト」や小学生「すくすくテスト(現在はすくすくウォッチ)」など、様々な一斉テストを行ってきています。また、政府では全国学テも継続されています。一斉テストは競争教育を煽り立てるものです。それだけでなく、業者テストは「作成・採点を業者が担当」しています。教育委員会や文科省は「教職員の採点の負担が軽減される」としていますが、業者テストは学校の実態、子供たちの実態は一切考慮されません。

 学校では、こうした業者テストに対して、「授業中にテスト対策を行う」「テスト後にコピーを取って自校で採点をして点数アップのための授業をする」など、「業者テストに合わせた授業」が行われているところもあります。これではまるで「子どもたちを業者テストに合わせるための学校」です。業者テストを学校の指標としてしまうことは、「業者により学校の教育課程が決められる」ことになります。業者も、国も、府も、、押しつけテストを通じて学校の教育課程に介入しているのです。

 

3.「中教審答申」と教育への介入

 2021年1月26日、中教審は「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」(以下「中教審答申」)を出しました。「新学習指導要領」の完全実施すら完了していない段階での、拙速な発信には、どのような意味があるのでしょうか。

 

「中教審答申」何が問題か?

 今回の「中教審答申」は、教育への介入を加速させる、非常に大きな問題があります。「はじめに」で、「文部科学省をはじめとする関係府省及び教育委員会、首長部局、教職員、さらには家庭、地域等を含め、学校教育を支える全ての関係者が、それぞれの役割を果たし、互いにしっかりと連携する」と書かれています。これは、教育に対して「文部科学省以外の省庁」などの介入を許す、きわめて危険な表現です。この裏には加速する社会の変化への対応を求める内閣や経産省、財界などからの圧力があります。「Society5.0」を理由とした「GIGAスクール構想」や、情報の一元化、分断を生む「個別最適な学び」など、経済界や国の教育への介入を一層加速させようとしています。

 

「中教審答申」に見る介入

 「中教審答申」には、AIやビッグデータを活用した「個別最適な学び」や「教育のICT化」など、経団連の「。新成長戦略」の影響が色濃く見られます。また、国や財界の示す「Society5.0」にむけた「人材の育成」を教育の目的としており、経産省や総務省、内閣府主導での教育介入を助長する内容です。

 こうした介入がもたらすものは「教育の不安定化」であり、子どもたちの学習権を侵害するものです。例えば、大学入試の英語の「外部検定」導入がありました。これは、文部科学省が方針を打ち出したものですが、そもそも地域の実態や家庭状況により大きな格差が生じることが示される中で、延期となりました。この結果、多くの受験生が影響を受けることとなりました。また、「JAPAN e―ポートフォリオ」が、運営費用の不安定さなどの理由から認可取り消しとなり、多くの高校生の学びのデータが削除されました。

 「中教審答申」は、「予測不可能な社会への対応」を求めています。そのために必要なのは、普遍のものとして連綿と受け継がれてきた学問の素地です。

 予測不可能な社会に合わせて変化し、利潤の最大化を追求する企業の論理と、中立性と不偏不党性を重視する学校教育はそもそも相容れません。

 

さいごに

 政府や財界は、様々な手段で巧妙に教育への介入を進めています。少しの介入でも繰り返されると、徐々に危機感が麻痺してしまい、大きな介入を許してしまいます。それは、教育そのものの破壊へとつながります。

 これに対抗するために必要なものは、私たち教職員が専門職性を発揮して、教育の条理に基づいた学校づくり、教育課程の自主的編成を行うことではないでしょうか。民主教育を進めるための教研活動が、今後も一層求められています。

第56回「建国記念の日」不承認2・11大阪府民のつどい開催情報

 第56回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどいチラシ

 第56回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどいは、関西大学文学部准教授の井谷聡子さんに、「コロナ禍のオリンピックが問いかけるもの―政治・資本・ジェンダー―」をテーマに記念講演をしていただくことになりました。

 

 医療崩壊が起こっている中での東京五輪開催は、スポーツと政治やメディア、スポンサー企業の問題を浮き彫りにしました。また、「多様性と調和」をコンセプトにしながら、大会関係者による女性に対する蔑視や過去の障害者への人権侵害などが噴出しました。コロナ禍の五輪は私たちに何を問いかけたのか、考えたいと思います。

 

 新型コロナウイルス感染拡大防止につとめ、安心して参加していただけるように会場参加については事前申し込み制にし、YouTube配信を行います。ご参加をよろしくお願いします。

 

 

日時 2022年2月11日(金)午後1時30分開会
会場 大阪府教育会館たかつガーデン8階たかつ東中
内容 講演「コロナ禍のオリンピックが問いかけるもの―政治・資本・ジェンダー―」
   講師 井谷聡子さん(関西大学文学部准教授)
 文化行事 宮崎剛さん(ピアノ)
会場参加費 500円 ※YouTube視聴無料
主催 「建国記念の日」反対大阪連絡会議

 

当日配布資料は以下のリンクをクリックしてダウンロードしてください。

 ・2022プログラム

 ・講演レジュメ

 ・2022「建国記念の日」を考える

 ・第56回宣言案

 

※YouTube視聴は以下のURLをクリックしてください。

 https://211osaka.localinfo.jp/posts/23378325

大阪府「チャレンジテスト」「すくすくウォッチ」 廃止・撤回署名第1次提出と大教組見解発表を行いました。

「チャレンジテスト」「すくすくウォッチ」 廃止・撤回署名第1次提出

 大教組も加盟する「子どもと教育・文化を守る大阪府民会議」は、大阪府中学校「チャレンジテスト」及び小学校「新学力テスト(愛称:すくすくウォッチ)」の廃止撤回を求めて署名活動に取り組み、大阪府教育委員会に対して12月23日付で第1次提出行動を行いました。

編集

 

「チャレンジテスト」廃止・撤回推進ニュース No,23

2021年度チャレンジテスト・大阪府新学力テスト反対署名(pdf)

  大阪府教育委員会は、2021年度小学5・6年生「大阪府新学力テスト(愛称:すくすくウォッチ)」及び中学3年生「チャレンジテスト」を緊急事態宣言下に強行しました。新型コロナウイルスの影響で子どもたちに大きな負担がかかる中、あわせて7億円ものお金をかけて行われたテストは一層負担を大きくするものでした。

「チャレンジテスト」「すくすくウォッチ」問題点諸資料(googleドライブ)

また、中学1・2年生「チャレンジテスト」は、2022年1月に予定通り実施するとしています。これらの施策には多くの問題があります。

 これらを踏まえて私たちは下記の1~3の事項を要請する署名を実施し、中学1,2年生のチャレンジテスト実施前の本日第1次提出行動を実施しました。

要請項目

1.中学校「チャレンジテスト」を廃止・撤回し、2021年度中学1・2年生「チャレンジテスト」は行わないこと

2.小学校「大阪府新学力テスト(愛称:すくすくウォッチ)」を廃止・撤回すること

3.調査書の評定は各中学校の教員にゆだね、「チャレンジテスト」の結果を反映しないこと

  私たちは引き続き中学校「チャレンジテスト」と小学校「すくすくウォッチ」に対して反対するとともに、教育条件の改善のために運動を続けていきます。

大教組見解提出

また、同時に小学校「新学力テスト」に関して、2021年11月17日の府議会教育常任委員会において、極めて重大な答弁がなされましたので、法的な問題点を指摘する大教組見解を合わせて提出しました

小学校「すくすくウォッチ」についての府議会答弁に関する見解(pdf)

  11月17日大阪府議会教育常任委員会内海公仁議員質問文字おこし(pdf)

 

 「学力」は、テストをすれば向上するというものではありません。テストはあくまでも「聞かれた問題の正解を知っているか」を確認する手段でしかないからです。

 目の前の子どもたちの実態を勘案しない行政が行うテストは、一時のテスト結果しかわからず、それを基に教育が行われることは必ず現場での矛盾が生じます。また、テスト実施日に向けて子どもたちを追いたて、子どもたちに丁寧な授業を行う時間を奪うものです。

 

 今、必要なことはテストを増やし、競争教育を激化させることではありません。

 学校を子どもたちの安心できる居場所にすること、そのための少人数学級や教職員増、本来配置させるべき教職員が200人近く配置されていない現状の改善、天井の落下や雨漏りが常態化した老朽化した学校施設の改善など、府として独自予算をつけて教育条件を整備することではないでしょうか。

12/26教育課程づくり集会資料

2021年12月26日(日)午後1時より開催する「教育課程づくり集会」の資料を掲載しています。

 

プログラム

パネラー資料

植田先生資料

 

当日の感想を以下のフォームよりお送りください。今後の参考にさせていただきます。

https://forms.gle/MLobz1FJCyyyYTBK8

 

※集会はZoomを使って開催します。参加方法は、各単組・支部または大教組本部までお問い合わせください。

 

「GIGAスクール構想の光と影」子どもと教育・文化を守る大阪府民会議 秋の学習会

子どもと教育・文化を守る大阪府民会議 秋の学習会のお知らせ

府民会議2021秋

子どもと教育・文化を守る大阪府民会議が秋の学習会を行います。

 

日時:1120日(土) 13:30~(16:05終了予定)

場所:エルおおさか5階「研修室2」 オンライン併用

オンライン参加をご希望の方はこちらのgoogleフォームからご登録ください。

https://forms.gle/6vN87DkXitSgPirW7 

QR

内容:現場より報告「『オンライン学習』がもたらしたもの」

   学習「『GIGAスクール構想』のねらい」

「GIGAスクール構想の光と影」

 

2020年度、新型コロナウイルスの広がる中で一気に日本中に広まった「GIGAスクール構想」による「1人1台タブレット」。

学校現場ではどんなことが起きているのか?

そもそも「GIGAスクール構想」は本当に子どもたちのためになるのか?

一緒に学びましょう!

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関連リンク

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教育のつどい大阪2021 見逃し配信のお知らせ(10/22更新)

※2021年10月22日更新

教育のつどい大阪2021北河内ブロック

 

全体会プログラム

基調報告レジュメ

藤野先生全体会レジュメ 文字の獲得は光の獲得でした

・感想フォーム(こちら

 

全体会jpg版9月25日(土)開会13:30~

YouTube見逃し配信URL:https://www.youtube.com/watch?v=p0Ez0baL6TU

 

※基調報告と記念講演のみの配信となります。記念講演は音声のみの配信です。

 

配信は終了しました。

視聴をご希望の方は大教組までご連絡ください。 

 

記念講演

文字の獲得は光の獲得でした~生きることと学ぶこと~

藤野 高明さん
(元大阪市立盲学校教諭 第37回NHK障害福祉賞最優秀賞受賞)

 ※新型コロナウイルス感染防止のため、完全オンライン配信の形に変更しています。

 

【分科会】

教育のつどい大阪2021分科会

11月23日(火・休)午前の部(9時30分~12時30分)・午後の部(13時30分~16時30分)

エルおおさか各会議室(地下鉄・京阪「天満橋」駅より徒歩10分)

  一般参加登録はこちらから

大阪府/小学生「すくすくテスト」(小学生「新学力テスト」『すくすくウォッチ』)について(大教組見解)

大阪府/小学生「すくすくテスト」(小学生「新学力テスト」『すくすくウォッチ』)について(大教組見解)

 

202010月 大阪教職員組合 小学校「すくすくテスト」についての大教組見解

 2020年10月 大阪教職員組合 小学校「すくすくテスト」についての大教組見解(pdf) ※2020年10月16日に府教委へ提出。同日報道提供を行ったもの。

 2020年9月16日、大阪府教育委員会は市町村に「令和3年度 大阪府新学力テスト(小学生すくすくテスト)実施要領」(pdf)を通知し、参加を募りました。

 そして2021年1月26日、大阪府内の全市町村(一部部分参加)で当該事業の参加が決定しました(報道および府教委より)。

 大阪教職員組合では2020年9月16日から、「全国学力テスト」や「チャレンジテスト」などの行政調査を実施する中で、学校間、市町村間の競争が煽られていることに加えて、法的な問題など、下記の4点をはじめとする多くの問題を指摘し、府教委に対して導入の撤回を繰り返し要望してきました。

 

「小学生『すくすくテスト』『すくすくウォッチ』の問題点」

① そもそも行政が一律に「テスト」を強制することは法に定められた教育委員会の権限を逸脱し、「違法」である。

② 法的な根拠なしに事業を実施しようとしている行政の姿勢。

③ 個々の子どもを行政がテストし、学校のみならず、家庭内の活動に介入することまでも計画に含んでいる。

④ テスト実施から結果返却までの期間は長く、答案そのものも返却されない(個人表として返却)など、実際の指導に生かすことはほぼ無理であるにもかかわらず、各学校での対応を求めている。

 

  中学生「チャレンジテスト」や「全国学力学習状況調査」は、過去問を授業や宿題においてとりくむ等の過度のテスト対策が市町村、学校を挙げて行われる実態があります。この「すくすくテスト(すくすくウォッチ)」も、同様に小学校における競争の激化につながることは容易に想像できます。

 今回の全市町村の参加を受けて、2020年10月16日に府教委に提出し、報道発表を行った大阪教職員組合としての見解を、改めてここに公開することとしました。

 新型コロナウイルスの影響下で全国学力学習状況調査、中学校3年生チャレンジテストが実施されなかった2020年度の年度当初、学校現場からは、「毎年のテスト対策に追われる日々と違い、子どもたちのストレスが軽減した」という声も上がっています。今、必要なことはテストを増やし、競争教育を激化させることではありません。学校を子どもたちの安心できる居場所にすること、そのための少人数学級や教職員増などの教育条件を、府として独自予算をつけて整備することではないでしょうか。

 

2021年4月16日追記

すくすくウォッチリーフレット(pdf) 

(…WatchとSeeとlookの使い分けもしっかりしてほしいものです。)

名前こそ「すくすくウォッチ」と変え、文中から「テスト」の言葉も消えていますが、「学習した内容の問題を解いて能力を測る」のですから、テスト以外の何物でもありません。

問題点の① そもそも行政が一律に「テスト」を強制することは法に定められた教育委員会の権限を逸脱し、「違法」である。は、変わりません。

また、このリーフレットでは「すくすくテスト」の個人の結果を、中学校3年生まで利用することについて、保護者や子ども達への説明責任が果たされていません。

さらに、問題の作成、発送、採点、分析などについて、業者に委託を行うことについての説明責任も果たされておらず、個人情報保護の観点からも問題のあるものです。

小学6年生については「全国学力学習状況調査のQRコードシールを流用する」という、目的の異なる「全国学力学習状況調査」と「すくすくテスト」を混同する誤解を与える運用がなされています。

 

子どもたちは新型コロナウイルス感染症拡大の中で様々な制約を受けています。

部活動は中止となり、今年度の修学旅行も中止や延期となり、その一方で学校へのPCR検査は十分にされない状況が続いています

教職員も子どもたちも自分や周りの人の感染の不安の中で、感染予防に神経を使いながら学校生活を送っています。

様々な教育活動が制限されている状況でもテストだけは予定通り行われ、子どもたちは不安を抱えたままテスト対策に追われることになります。

あまりにも子どもたちを置き去りにしたものです。

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